【Ninjutso Sora】穴抜きなしで45gの軽さ!左右対称形状でビルドクオリティも良しなワイヤレスゲーミングマウスをレビュー

  • 2023年10月23日
  • 2023年10月23日
  • マウス

どうも、個人的に心躍ったガジェットを紹介するブログ「浮ろぐ」をやっている「うきしま」です。

この記事ではNinjutso(ニンジュツォ)のSora(ソラ)というワイヤレスゲーミングマウスをレビューします。

Ninjutso Soraの概要

まずは今回紹介するNinjutso Soraの製品仕様やスペックについて紹介したいと思います。

メーカー・ブランドNinjutso (ニンジュツォ)
製品名Sora (ソラ)
カラーラインナップブラック・ホワイト(他限定カラーもあり)
メインスイッチ(クリックボタン)Huano Pink Dot
ボタン数・メインクリックボタン(左右クリック)×2
・サイドボタン×2
・ホイールクリック×1
・DPI変更ボタン×1
トラッキングセンサーPixart PAW3395
DPI(Dots Per Inch)50~26000 DPI
最大レポートレート1000Hz
最大加速 / 最高速度50G / 650IPS
LoD(リフト・オフ・ディスタンス)1/2mm
ソール素材バージンPTFE(フッ素)
本体重量45g±2g
サイズ(長さ×幅×奥行き)120.8 × 64.5mm × 37.3 mm
※幅については一番広い部分の値(グリップ幅は59.8mm)
接続方式スナッピーファイヤーワイヤレス
※付属のUSBレシーバーを使用する方式
マウス側コネクタ形状USB-C
バッテリー動作時間約70時間
LED本体上面中央地点にインジゲーターとして搭載
パッケージ内容・Sora本体
・USBレシーバー(下記画像参照)
・USB-C充電ケーブル
・延長アダプター
・交換用ソール
・インフォメーションガイド
製品保障1年間
製品販売国/輸出国米国
発売日2022年12月12日
Ninjutso Sora用 USBレシーバーおよび延長アダプター

Ninjutso Soraの外観

Ninjutso Soraは青地の箱の各面に製品名やブランド名の文字のみで表現されたシンプルながらスタイリッシュなデザインの箱に入っています。

非常に格好良いデザインですがNinjutso Soraの事を知らない人はこのマウスがどの様な形状なのかがわからないなと感じました。

ただゲーミングマウスを購入する人は大体購入前にかなり調べていると思うのでジャケ買いをする人は少ないと思います。

なので個人的には正直そこまで気にならないですが、箱の情報を頼りに購入を決めるという人にとってはちょっと不安感を感じやすいデザインなのかもしれません。

まぁネットで購入する人にとっては箱のデザインが商品選択にもたらす影響はほぼないと思うのでそこまで神経質になる必要はないかなと思います。

Ninjutso Soraは左右対称の形状でサイドボタンが本体左側面に搭載された中型サイズのワイヤレスゲーミングマウスとなります。

カラーバリエーションについては基本的にはブラックとホワイトの2色でその他限定カラーのモデルがあるようですね。

今回私は本体色がホワイトの物を購入しました。

Ninjutso Soraのお尻(掌が当たる部分)にはNinjutsoのロゴである手裏剣マークがあります。

このロゴは刻印ではなく、印字されているタイプなので使い込んでいけばいずれ消えてしまうかもしれませんね。

ちなみに約3か月ほどゲームプレイで使い続けていますが現時点ではロゴが消えかかる様な事はありませんでした。

いずれ消えるかもしれないですが、消えやすい塗装ではなさそうという印象です。

本体のコーティングの質感はサラサラとした質感となっています。

例としてlogicool G PRO X Superlightの質感と比べると、少しだけザラザラ味の強いサラサラという感じでしょうか。

個人的に滑りにくさという点においてはNinjutso Soraの方が滑りにくいのかなと感じました。

※logicool G PRO X Superlightのレビュー記事に興味のある人はこちらの記事をご覧ください。

上記でも軽く紹介しましたが、Ninjutso Soraは本体左側面にのみサイドボタンが搭載されています。

logicool G Pro Wirelessの様にサイドボタンを右側面にスワップ or 追加するみたいなことはできません。

※logicool G Pro Wirelessのレビュー記事に興味のある人はこちらの記事を見てみてください。

ちなみに専用ソフトを使う事でメインの左・右クリックボタンを入れ替える事は可能ですが実質的には右利き用のゲーミングマウスという認識で良いと思います。

ただ、サイドボタンが不要な人はボタンを無効化させて左右クリックボタンを入れ替えれば左利き用マウスとしても使えると思います。

こちらはNinjutso Soraの右側面を写した画像となります。

このマウスは側面からみると本体形状が「への字」型をしていることがわかります。

もう少し具体的に言うとマウスの末端部分からお尻(掌が来る位置)に向けて急激に盛り上がって、そこから先端に向けてどんどん低くなっていく形状となっています。

Ninjutso Soraは「つかみ持ち」と「つまみ持ち」様に設計されたゲーミングマウスです。

実際に握ってみた感じも確かに「つかみ持ち」と「つまみ持ち」をした時に非常にしっくりくる印象を受けました。

一方で「かぶせ持ち」はあまりしっくり来ませんでした。正直やりづらいとも感じましたね。

率直な感想としてはかぶせ持ちをする人にはNinjutso Soraは正直おすすめできないかなと感じました。

こちらはNinjutso Soraの先端部分を写した画像です。

基本白一色のマウスですが、マウスホイールだけは黒色となっておりラバー系の素材が使用されています。

マウスホイールのラバー部分は平らな形状となっています。

logicool G PRO X Superlightやlogicool G Pro Wirelessの様なホイールのラバー部分が楕円形の物と比べると指への引っ掛かり感が薄いように感じました。

ただし引っ掛かり感が薄いといっても十分すぎるくらいの引っ掛かり感はあるので操作しにくいと感じたことはありません。

ここら辺は正直使う人の好みといった感じでしょうか。

Ninjutso Soraの使用感について

ここからは私がNinjutso Soraを実際に使ってみて感じたことや気づいた事を紹介していきたいと思います。

なお、この記事を作成するにあたり使用した当方の環境は下記の通りとなります。

下記の使用感を見る際の参考にして頂ければと思います。

モニターPixio PX5 HAYABUSA
キーボードlogicoolG PRO キーボード(G-PKB-002ln) 
マウスパッドLogicool G ゲーミングマウスパッド G840r
PCGALLERIA XA7R-R37

※logicoolG PRO キーボード(G-PKB-002ln)については過去にレビューした記事がありますので、興味のある人はこちらの記事も見てみてください。

Ninjutso Soraのビルドクオリティについて

このマウスは約45gという驚きの軽さですが軽量化の為に本体に穴をあける(いわゆる肉抜き)様な事はされていません。

肉抜きをされていない事による影響か強く握ってもマウス本体がきしんだり、ゆがんだりはせず剛性感がしっかりとあります。

さらに各ボタンやホイールなどのパーツがカタついたりする事もなく、マウス本体を強めに降っても異音がしたりもしません。

ここまで軽量化されており、この価格帯でこのビルドクオリティには正直驚きました。

Ninjutso Soraのビルドクオリティは文句なしで高いと言えると思います。

Ninjutso Soraの握り心地について

このマウスの握り心地については上記でも軽く触れましたが、「つかみ持ち」「つまみ持ち」様に設計されていることもあり、上記の持ち方では握りやすいなと感じました。

特につまみ持ちではマウスがかなり軽いこともあり、指先の繊細な操作がダイレクトにマウスに反映されるため素晴らしいと感じました。

つまみ持ちした場合

つまみ持ち(上)
つまみ持ち(横)

つかみ持ちした場合

つかみ持ち(上)
つかみ持ち(横)

かぶせ持ちした場合

かぶせ持ち(上)
かぶせ持ち(横)

一方で手のサイズにもよるかもしれませんが、個人的には「かぶせ持ち」は正直やりづらいなとも感じましたね。(参考程度に下記に私の手のサイズ感がわかる画像を載せておきます。)

マウスの形状的にかぶせ持ちで手のひらをしっかりマウスと接触させるのが個人的には結構キツイなと感じました。

かぶせ持ちをする人には正直このマウスは向かないと思います。

ちなみにNinjutso Soraは本体サイズが仕様上はlogicool G PRO X Superlightやlogicool G PRO Wirelessと似た様なサイズ感となっています。

しかし実際にNinjutso Soraを握ってみると意外なことに上記のマウスよりも小さく感じました。(持ち方は同じ持ち方なのに…)

なぜこの様に感じるのか原因は定かではありませんが、おそらくNinjutso Soraの本体形状がそう感じさせているのかもしれません。

もしlogicool G PRO X Superlightやlogicool G PRO Wirelessを使っている人でサイズ感が大きいなと感じている人にはNinjutso Soraがピッタリに感じるかもしれません。

Ninjutso Soraの操作感について

まず前提として私はNinjutso Soraを使い始めるまではlogicool G PRO X Superlightをメインに使用していました。

その状態で初めてこのマウスを使った時は正直軽すぎで自分の好みに合わないかもと感じました。

私は普段ローセンシ設定でマウスを使っているので軽ければ軽いほど疲れなくて良いかなと期待していたのですが、軽すぎて逆に疲れると感じました。

ただ上記の感覚は使い続けていくにつれて次第に無くなっていきましたけどね…

要は単純に今までよりも軽い力でマウスを動かせる様になり操作時に無駄な力が生まれ、それを制御する為に疲労感が増したという様なメカニズムだと気づきました。

この問題については正直マウスの重量変更期間中の宿命だと思いますが、要は使い続けていれば慣れます。

軽さの恩恵は慣れた後にやっと受けられるという事ですね。

現在はこの重量にある程度慣れてきたので軽すぎて疲れるという事はなくなりました。

ソールはデフォルトでは4点タイプの角が丸められているタイプの物が張り付けられておりマウス滑走時の抵抗感は少なめに感じました。

Ninjutso Soraの操作感としては動き出しと滑走性能が高いマウスだと思いました。

ローセンシ設定の私にとっては振り向くのに必要なマウス操作量が多いのでNinjutso Soraの動き出し性能が高いおかげで振り向き速度が向上した様に感じます。

あとはプレイングスキルの未熟さが原因だとは思いますが、あくまで現時点の結果としてエイムの精度については正直もう少し重めなlogicool G PRO X Superlightの方が安定するかなという感じでした。

もう少し詳しく言うと、logicool G PRO X Superlightの方が止めたい時にビタッと止まる様な印象を受けました。

この点については今後練習を続けるのは当然として、どうしても改善しない様であればソールやマウスパッドの交換なども色々試してみたいと思います。

今後試してみたことなどがあれば、その都度記事を作成しようと思うのでその時は記事を読んでみて頂ければと思います。

Ninjutso Soraのバッテリー駆動時間について

Ninjutso Soraは最大70時間のバッテリー動作が可能です。

実際に使ってみてこのバッテリー動作時間に不満があるかどうかでいえば特に不満を感じる事はありませんでした。

必要十分なバッテリー動作時間があると思います。

付け加えてバッテリー残量が少なくなってきた時にマウスの反応や性能が落ちるという様な現象も確認できませんでした。

マウスの充電には付属のUSB-Cケーブルを用いて行います。

充電中などケーブル接続時は有線マウスとして使用する事も出来ます。

個人的にポイントが高かったのは付属している充電用のUSB-Cケーブルです。

このケーブルは布巻タイプの物なのですが、重量が軽くやわらかいので有線接続時に感じる特有のケーブルの抵抗感を感じづらかったです。

Ninjutso Soraについて個人的には有線接続もできるワイヤレスマウスというよりは、有線接続でもワイヤレスでも好きな方を選択できるゲーミングマウスという様な印象を受けました。

激しい操作を繰り返してもケーブルが抜けかけるという様な事も特になかったので安心して有線マウスとしても使えそうな気がしています。

Ninjutso Soraのカスタマイズ性について

Ninjutso Soraには付属品として、交換用ソールが同梱されています。

ただ一点気を付けたい点としては、この同梱されているソールが初期状態でマウスに貼られている物とは違うタイプの物という事です。

デフォルトでは上記でも紹介した通り4点貼り付けタイプの物が張り付けられていますが、同梱されているソールは上記画像の様な面積が広いタイプの物となっています。

なので名称としては交換用ソールになっていますが、どちらかというとチューニングパーツとして考えておくのが良さそうですね。

そういう意味ではNinjutso Soraはソールの滑走感を購入時点でセッティングできるカスタマイズ性が高いマウスといえるのかもしれません。

マウスの各種セッティング変更には専用のアプリケーションを用いて行います。

アプリケーションのUIはシンプルな印象ですが設定項目も必要十分に充実しています。

シンプルがゆえに各種設定のカスタマイズもやりやすい印象を受けました。

マウスの充電残量もこの画面で確認できるのは個人的にポイント高いですね。

充電残量を確認するために別画面に遷移する必要があったりすると、たった1クリックの違いかもしれませんが結構面倒くさいんですよね。

なので個人的には設定画面上にある方が好きです。

この設定アプリでは下記の様な設定項目がありそれぞれ自分の好みに調整可能です。

  • Key Assignment
    • 各ボタンに割り当てるキーor機能の割り当ての設定変更ができます。
  • Macro Editor
    • 各種マクロの設定or作成ができます。
  • Profile
    • 各種設定内容をプロファイルという形でそれぞれ保存しておくことができます。
  • DPI Setting
    • DPI(Dots Per Inch)、つまりマウスの感度を設定できます。
    • 50刻みで50~26000の範囲内で好みの値に調整ができ、4パターン保存しておくことができます。
    • 保存したDPIはマウス背面にあるDPIボタンを押すことで切り替え可能です。
  • Polling rate
    • ポーリングレート(マウス操作時の情報を1秒間の間にどれくらい送信するか)を設定できます。
    • 設定できるポーリングレートは125/500/1000の3段階の中から選択できます。
    • ちなみに浮ろぐは1000に設定しています。
  • Lift-off Distance(LoD)
    • リフトオフディスタンス(マウスを地面から話した時、どの程度の距離までセンサーが反応するか)の設定ができます。
    • 設定可能な距離は1mm or 2mmのどちらかを選択できます。
    • ちなみに浮ろぐは1mmに設定しています。
  • Power Management
    • マウス無操作時にスリープモードになるまでの時間を設定できます。
    • 1~10分の中から選択可能です。
    • ちなみに浮ろぐは3分に設定しています。
  • Debounce Time
    • デバウンスタイム(クリックしてから次クリック可能になるまでの待機時間)を設定できます。
    • デバウンスタイムを短くすると、反応速度が上がりますがチャタリング(意図しないクリック反応)しやすくなるデメリットがあります。
    • 0~16msの中から選択できます。
    • ちなみに浮ろぐは12msに設定しています。

Ninjutso Soraの不具合について

Ninjutso Soraについてネットの情報を見ていると、このマウスを無線接続で使用した際に下記の様な不具合があるという情報を見たことがある人もいらっしゃるかと思います。

  • クリック操作した時に実際に反応するまで遅延が発生することがある。
  • クリック操作をしても反応しないことがある。

この問題について私が実際にNinjutso Soraを購入してから約3か月ほど使ってみた結果どうだったのかというと…

「私の環境では上記の様な症状は確認できなかった」という結果になりました。

もう少し詳しく述べると、ゲームプレイに影響のあるような不具合は私の環境では確認できませんでした。

私の環境で上記の様な不具合が確認できなかったという結果になったのは単純に気づいていないか、個体差の違いという事もあるかもしれません。

ただ様々な情報を見てみると、この問題については搭載されているファームウェアのバージョンが関係していそうです。

この問題はあるバージョン以前のファームウェアが使用されている場合によく発生するそうです。

現在はNinjutso Sora用の最新のファームウェアが用意されており、アップデートする事でこの不具合の発生頻度はかなり抑えられるみたいです。

ちなみに私が購入したNinjutso Soraは購入時点で最新バージョンのファームウェアになっていました。

実際にこのマウスを買ってみて上記の様な不具合が良く発生するのであれば、ファームウェアのアップデートを試してみてはいかがでしょうか?

総評

Ninjutso Soraをお勧めできる人

  • つまみ持ち、つかみ持ちをする人。
  • ゲーミングマウスの選択基準としてマウスの軽さを重要視している人。
  • 有線マウスとしても使えるワイヤレスゲーミングマウスを求めている人。
  • マウス操作時に移動距離が多くなるローセンシ設定が好みの人。
  • ビルドクオリティが高くコスパの良いゲーミングマウスを求めている人。
  • 海外製の高性能なマウスを使ってみたい人。
  • マウス側のコネクタ形状がUSB-Cが良い人。
  • 物理的DPI変更スイッチがあるゲーミングマウスが欲しい人。
  • 左右対称形状のマウスが欲しい人。

Ninjutso Soraをお勧めできない人

  • かぶせ持ちをしたい人。
  • LEDが派手に点灯するタイプのゲーミングマウスが欲しい人。
  • 軽すぎるマウスが好みではない人。
  • 左右対称形状のマウスが好みではない人。
  • 左利きの人。(サイドボタンが不要な人であれば問題ない)

まとめ

この記事ではNinjutsoのワイヤレスゲーミングマウスSoraをレビューしました。

Ninjutso Soraは左右対称形状かつ本体に穴をあけることなく約45gという驚きの軽さを実現したワイヤレスゲーミングマウスです。

かなり軽量化されたマウスではありますが、本体のビルドクオリティが高く強く握ったり激しい操作をしてもきしんだり異音がしたりといった事はなく剛性感がしっかりしてるマウスだと感じました。

このマウスは「つまみ持ち」と「つかみ持ち」専用に設計されており、これらの持ち方においては非常にしっくりくる握り心地を感じる事ができると思います。

一方で「かぶせ持ち」とは相性が悪いように感じました。

さらにNinjutso Soraは中型サイズのマウスですが、ほぼ同サイズ帯であるlogicool G PRO X Superlightなどと比べると実際の握り心地は、それらのマウスより小さく感じました。

つかみ持ちやつまみ持ちをする人でlogicool G PRO X Superlightが少し大きいなと感じている人にとってはNinjutso Soraはとても良い選択になるかもしれません。

結論としてはNinjutso Soraはマウスの握り方でお勧めできる人とそうでない人が分かれるマウスだと感じました。

しかし上記でも述べた通り「つまみ持ち」と「つかみ持ち」をする人でマウスを選択する際に重量の軽さとビルドクオリティを重要視する人にはとてもお勧めできるゲーミングマウスだと思います。