2020年10月23日にAppleからiPhone12とiPhone12Proが発売されました。
私も予約開始された2020年10月16日にiPhone12Proをさっそく予約し購入しました。
発売日には残念ながら届きませんでしたが、ついに待望のiPhone12Proが私の元に到着しました。
ちなみにこれまで私は第一世代のiPhoneSEを使用してきました。
この記事では、今回私が購入したiPhone12Proの紹介と同日に発売開始されたiPhone12との違いについてまとめ、最後に私がiPhone12Proを少し触ってみた感想を紹介しようと思います。
これからiPhone12Proを購入しようか検討している人の参考になれば幸いです。
※iPhone12 Proについて別の記事にて長期使用レビューしていますので興味のある人はこちらの記事もご覧ください。
iPhone12Pro開封の儀
まだ開封していないのにすでにカッコいいです。
iPhone12Proの箱はこれまで付属していたEarPodsや電源アダプターが付属しなくなった為箱の厚みが抑えられたデザインとなっています。
では、箱を開けてついにiPhone12Proとご対面です。
はい、めちゃくちゃかっこいいです。たまらんです。
iPhone12シリーズはiPhone11シリーズなどで採用されていた丸みを帯びたデザインから、iPhoneSE(初代)やiPhone5などで採用されていたフラットなデザインに戻りました。
個人的にフラットなデザインのiPhoneが好みなので今回iPhone12シリーズがフラットなデザインに戻った事を非常に嬉しく思いました。
本体カラーは「グラファイト」のiPhone12Proを今回購入しました。
今まで同系色の立ち位置であった「スペースグレー」に比べて「グラファイト」はもう少し黒に近い色に感じました。
下の画像は「スペースグレー」と「グラファイト」の色比較用に私が所有している2019年モデルのMacBookAir「スペースグレー」の上にiPhone12Pro「グラファイト」を置いてみました。
「スペースグレー」と比較すると「グラファイト」の方がより黒色に近い色の様に感じます。
箱からiPhone12Proを取り出すと中は上の画像の様になっていました。
今回気になった点として今まではApple製品を購入すると大体Appleロゴステッカーが2枚付属していたと思うのですが、iPhone12Proでは1枚になりました。
内容物を全て並べると上の画像の様になります。
画像左 : iPhone12Pro(グラファイト)
画像右上 : SIMカード取り出し用ピンと、Appleロゴステッカー(正確には左記の内容が入っていたモノですが…)
画像右下: USB-C – Lightningケーブル
iPhone12Proの右側面には電源ボタンが配置されています。
画像からはわかりづらいかもしれませんがiPhone12Proのフレーム(側面)には「ステンレススチール」が採用されており非常に光沢感のある仕上げとなっています。
非常に高級感のある外観であり所有欲を満たしてくれそうな外観だと感じました。
ただ、iPhoneにはケースを装着して使用する人が多いと思いますが、側面の光沢仕上げを味わいたい人はクリア系のケースを選択することをおすすめします。
個人的にこの光沢仕上げは指紋が非常に目立ちやすいので、できれば側面がマットな仕上げになっているiPhone12Proもラインナップに入れてくれれば嬉しかったです。
iPhone12Proの左側面にはSIMカードスロット、音量ボタン、サイレントスイッチが搭載されています。
iPhone12ProはデュアルSIM対応なので2枚SIMカードを差して使用する事が可能となっています。
こちらはiPhone12Proの本体上部側面の画像となります。
本体背面にiPhone12Proの特徴となっている3つのカメラが少し盛り上がった形で搭載されている事がわかります。
レンズが盛り上がっている事でiPhone12Proのレンズに傷が入りやすいと思われるのでケースを装着するか傷防止のシールを貼る等の対策が必要だと思います。
iPhoneはケースの種類も豊富にあるので自分好みのケース選びもiPhoneの楽しみの一つですよね。
今後さらにiPhone12Pro専用ケースのラインナップも増えてくることを期待したいですね。
購入したiPhone12Proのスペック
カラー | グラファイト |
ストレージ | 128GB |
OS | iOS14 |
画面サイズ | 6.1インチ |
ディスプレイ | Super Retina XDRディスプレイ 2,532 x 1,170ピクセル解像度、460ppi |
CPU | A14 Bionic |
サイズ | 約146.7×71.5×7.4mm |
重量 | 約187g |
背面カメラ | 広角 : 約1200万画素 F1.6 超広角 : 約1200万画素 F2.4 視野角120° 望遠 : 約1200万画素 F2.0 LiDARスキャナー |
前面側カメラ | 約1200万画素 F2.2 |
SIM | nanoSIM・eSIM |
Bluetooth | Bluetooth 5.0ワイヤレステクノロジー |
端子 | Lightning |
生体認証 | Face ID(顔認識) |
充電 | ・ワイヤレス充電対応(MagSafe 最大15Wのワイヤレス充電) ・最大7.5WのQiワイヤレス充電 ・USB経由でコンピュータまたは電源アダプタでの充電 ・高速充電対応(約30分で最大50%充電) ※高速充電には別売の20W以上のアダプタが必要 |
持続時間 | ・ビデオ再生 最大17時間 ・ビデオ再生(ストリーミング) 最大11時間 ・ビデオ再生 最大20時間 ・ビデオ再生(ストリーミング) 最大12時間 ・オーディオ再生 最大65時間 ・オーディオ再生(ストリーミング) 最大80時間 |
iPhone12とiPhone12Proの違い
iPhone12Proと同じ日に発売されたiPhone12との違いについて以下にまとめてみました。
違いその1:望遠カメラとLiDARスキャナの有無
iPhone12の背面カメラには1200万画素の「広角カメラ」と「超広角カメラ」の2種類のカメラが搭載されており2眼(デュアルカメラ)の構成となっています。
対してiPhone12Proには最大10倍のデジタルズームが可能な「望遠カメラ」を加えた3眼(トリプルカメラ)の構成となっています。
そしてiPhone12Proには「LiDARスキャナ」という空間距離測定センサーが搭載されており暗い場所でのフォーカス性能(速度と精度)が向上します。
LiDARスキャナとは
LiDARは「Light Detection and Ranging」を略した言葉です。直訳すると「光による検知と距離」みたいな感じですかね。
LiDARとはレーザー光を対象物に照射してレーザー光が反射して戻るまでの時間を測定する事で以下の様なことを検知する事が可能な技術です。
- 対象物までの距離
- 対象物の位置
- 対象物の形状
この技術は近年では自動車の自動運転でも活用されている技術になります。
ただiPhone12Proに搭載されているLiDARは自動運転技術に使用される様な距離を計測できる性能ではなく、最大5m先の計測が可能な性能になっています。
LiDARスキャナはApple製品では第四世代iPad Proで初搭載されました。
iPhoneシリーズに搭載されるのはiPhone12ProとiPhone12ProMaxが初となります。
違いその2:撮影機能
撮影機能においてもiPhone12とiPhone12Proでは以下の様な違いがあります。
- iPhone12Proでは「Apple ProRaw」形式での写真撮影が可能
- iPhone12Proでは「Dolby Vision」形式での最大60fpsでのHDR動画撮影が可能(iPhone12では30fpsでの撮影が可能)
個人的な感想ですが、写真や動画撮影機器としてiPhoneの購入を考えているのであればやはりiPhone12ProもしくはiPhone12ProMax(未発売)の2択かなと思いました。
※Apple ProRawについては別の記事にて使い方などを紹介していますので興味のある人はこちらの記事もご覧ください。
違いその3:カラーラインナップ
iPhone12とiPhone12Proのボディーは基本的に同じ形、サイズですがカラーラインナップが異なります。
それぞれのカラーラインナップは以下の通りです。
iPhone12のカラーラインナップ
- ブラック
- ホワイト
- (PRODUCT)RED
- グリーン
- ブルー
iPhone12Proのカラーラインナップ
- シルバー
- グラファイト
- ゴールド
- パシフィックブルー
違いその4:本体の素材と質感
フレーム(側面)
iPhone12とiPhone12Proの形状は基本的に同じものですが、外観上の仕上げが異なります。
iPhone12はフレーム部分(本体側面)にアルミが採用されており、無光沢な質感となっています。
対してiPhone12Proはステンレススチールを採用しており、光沢がある質感となっています。
背面パネル
iPhone12は光沢ガラスが採用されており、光沢感のある仕上がりとなっています。
iPhone12Proは無光沢ガラス(テクスチャードマットガラス)が採用されており、光沢感はなくマットな質感となっています。
個人的に興味をそそられた点としてはiPhone12とiPhone12Proで光沢感の有無が互い違いになっている点でした。
- iPhone12はフレーム(側面):光沢なし/背面パネル:光沢あり
- iPhone12Proはフレーム(側面):光沢あり/背面パネル:光沢なし
違いその5:本体重量
iPhone12とiPhone12Proは本体の重量も異なります。
結論からいうとiPhone12Proの方がiPhone12と比較して25g程重くなっています。
iPhone12とiPhone12Proの本体重量はそれぞれ以下の通りです。
- iPhone12:162g
- iPhone12Pro:187g
違いその6:ストレージ容量のラインナップ
iPhone12とiPhone12Proでは「ストレージ容量」のラインナップが異なります。
iPhone12とiPhone12Proのそれぞれのストレージ容量ラインナップは以下の通りです。
- iPhone12:64GB/128GB/256GB
- iPhone12Pro:128GB/256GB/512GB
iPhone12Proのファーストインプレッション
本体のサイズ感について
私は、これまでiPhoneSE(初代)を使い続けてきました。
iPhone12Proを手にとって最初に感じたのは「でかい」という印象でした。
iPhoneSE(初代)に慣れきった私にとってこのiPhone12Proの本体サイズは大きく感じました。
私がiPhoneSE(初代)からiPhone12Proに乗り換えた事で本体サイズが変わった様に使用感も大きく変わりました。
その中で一番大きい変化だったのはiPhoneの持ち方と操作方法でした。
私がiPhoneSE(初代)を使っていた時は基本的に片手で持ってそのままiPhoneを持っている手の親指で操作する事が多かったです。
iPhone12Proに乗り換えた後では片手でiPhoneを保持してもう片方の手で操作するという両手を使用して操作する様に変わりました。
持ち方が変わった理由としては片手でiPhone12Proを持ちながら親指で画面を操作しようとするとiPhone12Proを落としそうになる為です。
操作方法が変わった理由としては単純に画面の端まで指が届かない為このスタイルになりました。
そこまで手がちっちゃいわけではないんですけどね。とどきません…
ただ、両手を使う様になったからといって別に不便さは特に感じませんでした。
大きくなったのは本体だけではなく、もちろんディスプレイのサイズも大きくなっています。
ディスプレイのサイズが大きくなった事で、体感的にですがiPhoneの操作性や視認性も向上した様に感じました。
操作面では、特にフリック入力の時は片手で入力できないという点を除けば、iPhoneSE(初代)に比べてボタンのサイズも大きいので入力しやすいと感じました。
キーボード入力はあくまで私の場合ですがiPhoneSE(初代)を使用していたときは基本的に使用しませんでした。
使わなかった理由としてはiPhoneSE(初代)では表示されるキーのサイズが小さく、ミスタイプが多発してしまう為、私には使いこなす事ができませんでした。
iPhone12ProではキーのサイズもiPhoneSE(初代)と比べて大きくなっているので十分に使えるなという印象を受けました。
あくまで個人的な感想ですが、簡単にいうと入力の手軽さは減ったが、安定性は増したといった感じでしょうか…
視認性についてはiPhoneSE(初代)に比べて1画面に表示される情報量が増えた事で、webページを見ている時などにスクロール操作する回数が減った様に感じます。
結果としてブラウジングする際に読んだり見たりすることにより集中できる様になったと感じました。
大きいディスプレイって偉大ですね。もちろん限度はありますが。
イヤホンジャックがなくなった件について
そう、iPhone12Proにはイヤホンジャックがありません。
今となってはiPhoneにイヤホンジャックが存在しない事はなにも目新しい事ではないのですが
私がこれまで使用していたiPhoneSE(初代)はイヤホンジャックが存在するモデルでした。
イヤホンジャックが存在しない現実を身をもって体験する日がついに私にもやってきました。
結論を先に述べると今のところ特に不便さは感じませんでした。
私は現在メインのイヤホンとしてSONYのWF-1000XM3を使用しています。
WF-1000XM3はトゥルーワイヤレスイヤホン(完全ワイヤレス)なので、そもそも私はiPhoneSE(初代)のイヤホンジャックを使用する機会がありませんでした。
どうしても有線のイヤホンジャックを使いたい理由があればLightning端子からイヤホンジャックに変換するアダプターがAmazon等で購入できる様なのでそちらを購入しようかと考えています。
FaceIDを使ってみた感想
私がこれまで使用していたiPhoneSE(初代)は生体認証としてTouchIDが採用されていました。
今回iPhone12Proに乗り換えた事で長年慣れ親しんだホームボタンに別れを告げFaceIDを使用することになりました。
実際にFaceIDを使ってみた感想としてはマスクをしていない時にはTouchIDより快適かも…と感じました。
顔が隠れていない状態では一瞬で認証が完了するのでほぼロックを解除したという感覚がありません。
逆にちゃんとロックがかかっているのか心配になってしまうくらいでした。
ただ、もちろん不便な点もありました。
FaceIDではマスクをしている時など顔が隠れている状況ではロックが解除できません。
一度マスクをずらしたりして生体認証でロックを解除するかパスコードを入力してロックを解除する必要があります。
私のiPhone12Proでは鼻まで写せばロックを解除する事が出来ました。
コロナウイルスの影響から感染予防のため外出時など大勢の人がマスクを装着している状況でiPhoneのロックを解除する為にマスクをずらしたり外したりする必要があるのはどうなんだろう…と感じました。
かといって、パスコードを入力するのでは面倒ですしね…
個人的には、やはりまだTouchIDよりFaceIDの方が絶対良い!とは断言できないという印象ですね。
まとめ
2020年10月23日に発売されたiPhone12ProとiPhone12の違いについてまとめると以下の通りになります。
- iPhone12は2眼カメラ(広角、超広角カメラ)構成、iPhone12Proは3眼カメラ(広角、超広角、望遠カメラ)構成かつLiDARセンサー搭載
- iPhone12はフレーム部分の素材にアルミを採用し無光沢な質感、iPhone12Proはフレームにステンレススチールを採用し光沢のある質感
- iPhone12は背面パネルが光沢のある質感のガラスを採用、iPhone12Proは背面パネルにテクスチャードマットガラスを採用しマットな質感
- iPhone12とiPhone12Proでは25gの重量差がありiPhone12の方が軽い。
- iPhone12のストレージ容量のラインナップは64GB~、iPhone12Proのストレージ容量は128GB~となっている
- iPhone12Proは「Apple ProRaw」形式での写真撮影が可能
- iPhone12Proでは「Dolby Vision」形式での最大60fpsでのHDR動画撮影が可能、iPhone12では30fpsでの撮影が可能
個人的な感覚としては、iPhoneに撮影機器としての役割を担わせることを考えているのであればiPhone12よりiPhone12Proの方をおすすめしたいと思いました。
ただ、iPhoneを撮影機器として考えないのであれば、個人的にはiPhone12がおすすめできると思います。
iPhone12はiPhone12Proと同じA14Bionicを搭載しており同程度の処理性能を持っている事と価格がiPhone12Proに比べて安く手に入れる事ができる点が嬉しいですね。
他にもiPhone12の方がiPhone12Proと比較して25g軽いという点も購入を検討する際に重要な要素だと思います。
個人的な感想としてはやはりiPhone12Proは少し重いのかなという印象をうけました。
軽さや本体サイズを重要視しているのであれば、近日発売予定のiPhone12miniもかなり注目だと思います。
今回私が購入したiPhone12Proを少し触ってみた感想をまとめると以下の通りです。
- iPhoneSE(初代)やそのクラスのサイズのスマートフォンを使用している人にとってiPhone12Proの本体サイズはかなり大きく感じる
- 1画面に表示される情報量が増えるので、iPhoneSE(初代)と比較してスクロール操作する回数が減った様に感じる。
- すでに無線イヤホンを使用している人にとってはイヤホンジャックがなくても特に不便は感じない。
- 有線イヤホンが使いたい場合はLightning端子からイヤホンジャックに変換するアダプターも存在するのでそちらを理由する事で有線イヤホンも使用可能
- 家の中にいる場合などマスクをしていない状況ではFaceIDは非常に便利、マスクをしている状況ではFaceIDでのロック解除に不便さを感じる
まだiPhone12Proが到着してから日が浅いのでしばらくこのiPhone12Proを使い込んでから使用感などの詳しいレビューをまた別の記事にて紹介しようと思います。
※iPhone12 Proについては別の記事にて長期使用レビューをしていますので興味のある人はこちらの記事も是非ご覧ください。